積載できる荷物の重量
自動車に対するバイクのデメリットの中でも、最大のものといえるのが「荷物を載せづらい」面です。
この点は下手をすれば自転車よりも劣っていると言えるでしょう。
座席下に収納スペースもありますが、自転車の荷物カゴのような融通性はありませんし、片手で荷物を持って運転、といったことももちろんできません。
となると、「バイクはどこまで荷物を載せられるのか」もポイントとなってきます。
この荷物に関しては重量と大きさの療法で制限が設けられています。
まず重量ですが、これは自動二輪車は60kgです。
一定の条件をクリアすれば二人乗りもできるわけですから、これぐらいの重量は問題ないわけです。
一方原動機付自転車の場合は30kgまでとなっています。
荷物の大きさの制限
重量以上に重要なのが大きさで、制限が設けられているのはサイドと後ろへのはみ出しについてです。
バイクの形状や運転する状況から考えて、これらの方向にはみ出していると、カーブを曲がったときや停車したときにぶつけてしまう恐れが出てくるからです。
とくにバイクの場合は、バイク同士や車との接触だけでなく自転車や歩行者と接触するリスクもあるだけに、この点が非常に厳しく制限されています。
サイドに関しては荷台から左右に15センチずつまでで、これをはみ出してしまうとアウトになってしまいます。
また、これはあくまで「左右それぞれ15センチずつ」です。
例えば細長い荷物などで「右側は5センチしかはみだしていないけど左側は20センチはみだしてしまっている」というケースもNGで、どちらも15センチ以内に留めることが絶対条件となります。
背後に関しては、荷台から30センチ以内までならはみ出して積載することが許されています。
注意しないといけないのは、ツーリングなどの際にバッグをしっかり留めておかないと、運転している間にどんどんずれ落ちてしまうことがあるという点です。
載せたときには30センチの範囲内に留まっていた場合でも、自然と超えてしまうこともあるので注意しましょう。
そしてもうひとつ、高さに関しても2メートルまでという制限が設けられています。
左右にはみ出さないようとにかく高く積み上げる、という積載方法にも限界があるわけです。
二輪車の特徴からあまり高く積み上げると転倒のリスクがありますし、風の強い日などは風に煽られてバランスを損なう恐れがあるので当然と言えば当然かも知れません。
なお、この2メートルというのは荷台からの高さではなくあくまで地面からの高さです。
ですから、シートや荷台の位置が高いバイクほど積み上げられる量が少なくなることになります。
安全な積み方のポイント
やはり、運転している途中に崩れないようにしっかり固定するのが大前提です。
荷台やタンデムシートにしっかり固定しましょう。
ロープでも大丈夫ですが、先述したようにいろいろな荷物を詰め込んだバックの場合、運転している途中にずれ落ちてしまう場合もあるので要注意です。
ベルトで前後左右から固定できるタイプのシートバックなどがおすすめです。
積み上げて積載する場合には、ロープだけでは心もとないのでツーリングネットを使って全体を覆って固定しましょう。
万一上の荷物が崩れ落ちても、道路に散乱するといった事態を防ぐことができます。