小回りと燃費の良さが最大のメリット
「ストリートバイク」というのは正しくはバイクのジャンルの一つというわけではありません。
ですがここ最近では、ネイキッドやデュアルパーパスタイプのバイクの中で、小型~中型くらいの排気量で街中を走行しやすい作りをしているものをまとめてそのように呼ぶケースが増えてきました。
どうしてもバイクというと大型バイクこそが至上であるというイメージがあり、中型や小型のバイクは格下のように見られてしまっています。
ですがアメリカやヨーロッパのように広くてまっすぐな道が続くような道路環境と異なり、日本では狭くて信号の多い市街地や、ぐるぐると回るような山道が多くなっています。
そのためハーレーダビッドソンやBMWのような巨大なバイクはむしろ扱いにくいという場面が出てきます。
長距離ツーリングよりもむしろ毎日の気軽な移動にバイクを使用したいという人にとっては小回りや燃費性能のよいバイクの方がいろいろと都合がよく、バイクショップなどでも各メーカーで街乗りに便利なモデルを求める人が多く見られています。
そこで新たなバイクのジャンルの一つとして、型式を超えて「街乗りに便利」という機能にこだわって紹介されるのがストリートバイクということになります。
主流となっているのは125~250ccくらいまでの中型バイクで、特にシート高が低めで足回りが小さくできているものが人気です。
ストリートバイクの人気車種
ストリートバイクとして紹介されているバイクの中でも人気が高い車種としてはまずスズキの「グラストラッカー・ビッグボーイ(249cc)」やホンダ「CRF250M」などが挙げられます。
ホンダ車ではかつて「CB223S」や「FTR」というロードスポーツの名車もあったのですが、現在では生産終了となっているので購入は中古車から探すことになります。
代わってこのジャンルで人気を高めてきているのがスズキ車で「グラストラッカー・ビッグボーイ」の他に「バンバン200」や「ST250E」といった小さくて走りやすいストリートバイクを新車としてリリースしています。
現在のバイクメーカーの全体的な傾向としてネイキッドタイプのストリートバイクからは撤退しており、代わりにデュアルパーパスやモタードと言われるシート高が高くサスペンションが大きく働くタイプのバイクが増えているようです。
モタードタイプの人気車としてはホンダ「XR230MOTARD」やヤマハ「トリッカー」「XT250X」、カワサキ「Dトラッカー」といったところが挙げられます。
価格帯としては新車ならだいたい40万円前後で人気車を購入することができます。
中古で探す場合には数万~20万円くらいがレンジとなっているようです。