タイヤのビード落としの重要性と目的
バイクのメンテナンスには、何かとお金がかかるものです。
自分でできることは自分で行うことで、バイクについてより理解できるだけではなく節約にもつながるためおすすめです。
工賃を節約する一つの方法としてよく知られているのが、自分でタイヤ交換をすることです。
タイヤ交換をバイクショップに依頼するとかなり工賃がかかってしまうため、自分でやりたいという方も多いでしょう。
初めてのタイヤ交換に挑戦する際、最初の難関となるのがビード落としという作業です。
ビード落としとは、バイクのタイヤとゴムのホイールのリム部分を剥がしていく作業のことを指します。
タイヤのビードとホイールは簡単には外れないようかなりしっかりと固定されているため、手の力だけで取り外すことは通常は不可能と考えてよいでしょう。
特に古くなってしまったタイヤは、ゴム本来の柔軟性がなくなっているため外れにくくなっています。
タイヤのビード落としの方法
では、タイヤのビード落としはどのような手順で行なっていくのでしょうか?
まずタイヤのビード落としに必要なのは、タイヤレバー2本です。
はじめにバブルコアを取り外しましょう。
そしてタイヤの下にクッション材のようなものを置き、両膝を使ってタイヤを抑えます。
次にタイヤレバーの間を15cmほど開け、リードとリムの間にグッと差し込んでいきます。
タイヤレバーをそこで上下に動かせば、隙間を作ることができます。
この作業を左右少しずつずらしながら行い、タイヤ全体を回していきます。
次にタイヤレバーを裏と表、一本ずつリムとビードの間に差し込むように入れていきます。
タイヤレバーをグッと開くようにしてこじ開け、1箇所のリードが開いたら全体を外していきます。
この作業は力だけではなくコツも必要になるので、初めて行うという方は経験者と一緒に進めていくのがおすすめです。
タイヤのビード落としをするときのポイント
このように、タイヤのビード落としをする時には力やコツが必要になります。
タイヤレバーが2本あれば最低限の道具としてビート落としをすることはできますが、もっと簡単にしたいという方はビードブレーカーという専用の道具を使いましょう。
この道具を使うことでビード落としは圧倒的に楽になるため、持っておいて損はありません。
ビードブレーカーには、部分的に外すものと周りを一気に外せるタイプの二つがあります。
部分的に外すタイプのものであれば3000円程度で購入でき、スコップのような形をしたパーツを間に押し込むだけで簡単にビード落としができます。
全周囲を一気に外せるタイプのものは2万円程度とやや高いのですが、種類を問わずに安全にビード落としができるため、頻繁にビード落としを行う方は持っておく価値があるといえます。