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ネイキッドバイクとは

もともとは普通のバイク=ネイキッド

現在「ネイキッド」と呼ばれているバイクは、もともとはごく普通のバイクのことを指すものでした。
言い換えれば「オートバイ」という製品が発明されてから商品化し始めた初期には全てのバイクが「ネイキッド」だったということです。

オートバイが世間で使用されるようになったのは1885年と記録されていますが、当時は車体を構成するのは必要最小限の部品のみでした。
その後機械技術が進化したことにより、走行性能を高めるためやデザイン性を重視するため数多くの形のバイクが登場することになりました。

しかし余計な部品を付けずに純粋にバイクとしての性能に特化したネイキッド(裸)のバイクもそれ自体が非常に高い機能美を持っているものであり、バイク好きから依然高い支持を得ています。

スポーツバイクやスクーターなどにあるカウル(カバー)がなく、エンジン部分がむき出しのままのネイキッドバイクは整備のしやすさから自分でメンテナンスを行ったり自分なりのカスタマイズを好む人達にとっても大変使い勝手のよいタイプです。

ネイキッドバイクの名車

現在日本で販売されているネイキッドタイプのバイクの名車としてはまずホンダ「CB1300SUPERFOUR」があります。
こちらは日本で初めてバイクを製造販売した本田技研工業の流れを継ぐ本格的なネイキッドバイクで、同シリーズの「CB1100」および「CB1100EX」と並んで高い人気と知名度になっています。

他にもカワサキ「ZRX1200DAEG」や「W800」といったものもクラシックバイクの雰囲気を漂わせつつも確かな製品性能のある人気バイクです。

なお日本で最初に大人気になったヒット商品バイクとしてカワサキ「ゼファー」というシリーズがありました。
こちらは1889年に登場してから一気にユーザーを獲得したまさにバイク史に残るバイクで、カバーを持たずにタンクと排気筒がそのままデザインとして使用されている今見ても非常に優れた製品です。

ただし残念なことに2008年に大幅に強化されることになった排ガス規制によりシリーズ全体が不適合とされてしまい、現在ではシリーズ全体が生産終了となり別モデルが主力となっています。

海外メーカーでもネイキッドバイクは大変人気が高い製品があります。
海外のネイキッドバイクは日本のものとは異なる独特の造形をしていることから、個性派ライダーはあえてそうした製品を選んでいるようです。

具体的なモデルとしてはBMWの「K1300R」やモトグッツィの「V7 SPECIAL」、トライアンフの「STREET TRIPLE R」「SPEED TRIPLE」、ドゥカティの「MONSTER696」などといったところが代表的です。