バイク本来の楽しみ方ができるツアラー
バイクを趣味にしている人にとって最大の醍醐味はやはり長距離ツーリングでしょう。
道路交通法では125cc以上の中型普通自動二輪車ならば高速道路を走行することができることとなっており、信号や交差点のない快適な道路状況で一般道よりもスピードを出した運転を楽しむことができます。
しかし実際に125ccクラスの排気量の少ないタイプのバイクで高速道路を走行してみると、シートやハンドルが高速で走行することに適していないことに気が付きます。
スピード自体は125ccを少し超えるくらいの排気量であっても十分に出すことはできるでしょうが、1時間を超えるような運転をしてみるとかなりの疲労感となってしまいます。
そこで長距離の運転でも体への負担が少なく、快適な運転環境となるよう設計されているのが「ツアラー」と言われるバイクです。
ツアラーと言われるバイクは日本国内メーカーだけでなく海外バイクメーカーも相当力を入れて開発をしているジャンルであり、性能面だけでなくデザイン性や装備などにもかなりのこだわりを感じます。
最も国内メーカーと海外メーカーで競合が起きている分野と言ってもよいでしょう。
ツアラーバイクの人気車種
ツアラーの名車を挙げるとなるとかなりの数になってきます。
まず国内メーカーから紹介をしていくと代表的なものにホンダの「ゴールドウイング」やスズキ「GSX1300Rハヤブサ」、カワサキ「ZZR1400」などといったところがあります。
ホンダの「ゴールドウイング」はこれまで何度もモデルチェンジがされてきており、前モデルである「ゴールドウイングF6B」「ゴールドウイングF6C」といったものは生産終了とされています。
現行のゴールドウイングの大きな特徴となっているのは大型ウインドスクリーンが運転席に付けられていることと、背もたれまでがしっかりついた大型シートが搭載されているということです。
これらは言うまでもなく長距離座ったままで走行をしていても疲れないようにという設計によるもので、実際にまたがってみると風雨が起きたときも足元や手元に直撃しないような細かい配慮がされていることがわかります。
ツアラーバイクは全体的に高級化してきているという特長がありますが、このゴールドウイングは中でも特に性能を特化させた先鋭モデルであると言えます。
大型バイクでは一歩先を行く海外メーカーですが、ツアラーの名車として挙げられるのはBMWの「K1600GTL」です。
こちらは走行モードを3種類から選べるという大きな特長があり、タンデム走行でも無理なく行える設計がツーリング好きから非常に人気があります。